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KakeraBankPress|VOL.21

「中尾諭介」 アーティスト

カケラバンク:僕達が今、最も興味を持っている方に取材をするこのコーナー。今回のゲストは、初共演が決まった「中尾諭介」さんです。話は「伝え方」に辿り着きました。

 

─幹也 : ライブハウス「晴れたら空に豆まいて」にご紹介頂きこうして初めて御会い出来嬉しく思います。中尾さんは元々漫才をされてたんですね。

─中尾さん : 漫才を高校時代まで九州でやってました。そして大会で優勝して「一芸一能」で神奈川の大学に入学するきっかけで平塚に来ました。でもギターが好きだなぁと思ってて音楽の道に進み下北沢に引っ越して来ました。

─幹也 : 僕等もオーディションでの優勝きっかけで東京に上京して来ました。似てますね。

─中尾さん : 音楽の大会でしょ?そっちの方が良いなぁ(笑)。

─幹也 : 今回は「暗闇トリップvol.7」に出演して頂くと言う事でありがとうございます。このイベントは震災後の節電が叫ばれる2011年8月から、生音の魅力と「四組によるワンマンライブ」を実現したくて生まれ、ここまで続けて来ました。

─弘 : 中尾さんも朗読されてて僕等も一年前からライブ中朗読をしてるんで、似てるなぁと思ってました。

─幹也 : 「暗闇トリップ」は四組で一曲ずつバトンタッチするので、他の三組がどんな曲を歌ってくるのか分からないし、自分の番の時にその場の空気を感じて、即興で曲順を変えたり、MCを挟んだほうが良いのかどうかっていうのを瞬時に判断しなくちゃいけないんです。即興ってベテランじゃないと出来ないという想いもあり中尾さんにオファー致しました。

─中尾さん : そうやって言われるとたじろぐよ(笑)。長い事やってるだけだから。でもまぁバンドの時は即興でよくやってた。

─弘 : バンドって僕のイメージでは決め決めな感じがしてました。

─中尾さん : 全然決まってないよ。大学の時には即興で今思ってる事をその場で演奏して歌ってた。ライブ中に一度「新曲です」って予定にない事言ってバンドメンバーを驚かせて一曲やった事があった。ライブ後お客さんにもあれが即興だったとも言わなかった。

─幹也 : それ凄いですね!鳥肌立ちました。鳥肌って最近立ちました?

─中尾さん : 二年ぐらい立ってないかな(笑)。

─弘 : ごぶさたなんですね(笑)。鳥肌って予期せぬ事が起こった時に立ちますよね。以前路上ライブしてる時に、何十分やっても全然人が止まらなかった時に思ったんです。「伝えたい」って思っていくら歌ったり叩いたりしても何も伝わってないし押し付けは逆効果やなって。練習どおりやったり台本通りするよりも、まずは自分の感情に素直になって感情のまま叩いてみようって思って、幹也君と二人で向き合って、唄なしのインストゥルメンタルを延々と誰の事も気にせず二人で遊ぶように演奏していたら、ふと横に何人か立ち止まって体を揺らして聞いて下さってたんです。


─中尾さん : 鳥肌立った!

─幹也 : どうしたんですか?

─中尾さん : いや実は今エッセイを連載してて、先日書いた一文と言ってる事が重なってて今鳥肌立った!その中で「下北沢の路上で唄に向き合えてないなって思った時、後ろのシャッターに向かって人の流れに背中を向けて自分に歌ってた。そしてふと振り返るとカップルが聞いてくれてた。」って書いてた。

─幹也 : そうなんですね。同じような体験されてるんですね!

─中尾さん : 二人は最近鳥肌立った?

─幹也 : 僕は今さっきもそうですが、最近毎回ライブで新たな挑戦をしているので、毎ライブ立ってます。

─弘 : 僕は分からないです。どうでも良くなるぐらい自分と向き合えて頭が真っ白になってるので、ライブの時に自分が鳥肌を立ててたかどうかさえライブ後覚えてないです。

─中尾さん : ライブをしててたまに「奇跡的な瞬間」って言うのか「自分が歌っていない」時があるよね。

─幹也 : 緊張するとそこに行けないですよね。

─弘 : 俺は緊張も最近全然しない。家でコーヒーを飲む前のような気持ちで一音目を叩くから。実力以上に出そうとする背伸びが緊張を呼ぶと思う。

─中尾さん : 会場全体が特別な空気に包まれてる時、確かに誰も緊張なんてしてない。

─幹也 : きっと自分と向き合う事を先に心がけた時に、目の前の人にようやく想いが伝わり更に大きな広がりが生まれるんだと言う事を改めて教えて貰えました。では6月14日は一緒に即興でライブを作って、共に鳥肌立ててトリップ致しましょう。ありがとうございました。

中尾諭介

 

1973年生まれ、宮崎県延岡市出身

1996年 バンド、インザスープ結成

2000年 コロムビアレコードよりメジャーデビュー

フジロック、ライジングサンなど数々のフェスに出演

日比谷野外音楽堂にてワンマンライブなど、ライブバンドとして全国をまわる

シングル「グリーングリーン」がNHK真剣十代しゃべり場のテーマソングに。シングル「川」が水曜どうでしょうのテーマソングに。長渕剛桜島コンサートに出演。4枚のアルバムと1枚のソロアルバムをリリースしレコード会社、事務所を離れ自主活動。バンド活動と並行して都内を中心に毎月弾き語りのライブを遂行

2008年 中尾諭介&ニックバッカーズ結成

クールドライブメーカーズのキーボード田中大介、インザスープのベース、クサバタカユキ、ドラム、佐藤大輔 ギター、オバタコウジ

現在、インザスープ、中尾諭介&ニックバッカーズのボーカルとして都内を中心にライブ活動を行う

「東京インディアン」リリース

都内にて3度のワンマンライブ大成功

愛知県西尾市で行われる大型野外フェス「ROCK ON THE ROCK」に出演。他、弾き語りにて全国をまわる 

日本語で歌う、身の回りのこと、自分のこと。日本のフォークをルーツに、等身大の自分、そこからみる風景をうたう。

 

ブログ「中尾諭介の人生レールの車窓から」

連載 「センチメンタルの馬鹿野郎」