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KakeraBankPress|VOL.15

「松本英子」 歌手

カケラバンク:僕達が今、最も興味を持っている方に取材をするこのコーナー。今回のゲストは、歌手「松本英子」さんです。話は「時間を充実させる方法」に辿り着きました。

 

■ポジティブな諦め

─ 幹也 : 何度も共演させて貰い親交のある「玉城ちはる」さんとお知り合いだという事もあり、今回こうして御会いする事が出来て光栄です。大学時代何十回とカラオケ等で「squall」歌わせて貰ってました。同い歳という事もあり、この歳になって特にママになってから音楽への取り組みが変わりましたか?

─ 弘 : 一人でずっとやってた幹也君は深くて暗い曲が多かったんですが僕と組み始め、そして家族を持ち始めたせいか最近丸くなって来て、優しくなって来たんです。

─ 松本さん : 女性と男性で違うと思うんですけど、どうなんだろうな・・・。

─ 幹也 : 元々優しさはありましたもんね。

─ 松本さん : 母性というものの形が「優しさ」に「強さ」を持ったものになったかな。子どもをそして命を守らなきゃって気持ちになって、勿論音楽性は柔らかくなるんですけど「深く強く」なって行きました。

─ 幹也 : 男性が優しくなって、女性が強くなるんですね。性が逆転し出すんですね。曲に強さは反映されました?

─ 松本さん : よりシンプルになった。シンプルな言葉を使う事がプロとして恥ずかしかったけど、「ありのまま」になった気がします。

─ 幹也 : 最近僕等もこねくり回すより衝動的に完成させる傾向が出て来ました。左脳より右脳って感じで。何ででしょうね。体力が劣って来たから?

─ 弘 : 色んなモノを許せるようになったんでしょうね。僕は顔のコンプレックスが一時期ありましたが、ある時期どうでも良くなって「落ちました」。落ちてなければカケラバンクでも幹也君に常にイライラしてましたね(笑)。

─ 松本さん : 30歳超えてそぎ落とされるものが結構ありますよね。

─ 弘 : 歌詞にしても「人を説得しようとしない」っていう想いになって来たのかな。人を「許せる」ようになって来たのかな。

─ 幹也・弘 : それは一種「諦め」って言うんちゃう?

─ 弘 : いや「ポジティブな諦め」やと思う。

─ 松本さん : 「色んな人がいるんだなぁ」っていうのを色んな人に出会ったからこそ知った。若い時は近しい価値観の人達だけで話してたけど。

─ 弘 : こうでなければならないってのがドンドンなくなって行きましたね。

─ 幹也 : 男性は特に棘がある事をロックと呼んで、ある意味丸くなる事が負けになるってのがあって。

─ 弘 : 特に幹也君は強かったもんね。

─ 幹也 : 人と違うものを作ろうって思って、タイトル一つにしてもネットで検索して今まで誰も作ってないモノを作ろうとしてました。結局それってただの「アンチ」なだけで、個性じゃなかったとある時気付きました。

 

■時間を忘れる時間

─ 弘 : 最近ライブへの取り組みも変わってきまして、2時間のライブが5分に感じる時があるんです。きっと充実した時間はすぐに過ぎるから、そんな時間を増やして僕は「すぐにおじいさんになりたい」んです。

─ 松本さん : すぐにおじいさん(笑)。

─ 弘 : 最近過去を思い出す事がなくなって来たんです。

─ 松本さん : 着々とおじいさんになってるのかな(笑)。

─ 幹也 : 暇になると考えてしまうよなぁ。

─ 松本さん : 確かに時間があると余計な事しか考えない!不安にしかなんない!

─ 幹也 : 現代は時間があり過ぎるのかもしれないですね。

─ 松本さん : 今私は時間がないので凄く幸せ。周りに「休みたぁい」ってたまに言うけど本音ではない。独身の時は時間を持て余してた。子どもの成長は未来に向いているから忙しくても充実してるかな。

─ 弘 : 僕はカフェで詩を書いたりして8時間ぐらい平気で居られます。

─ 松本さん : 凄い!私は女のくせにカフェに居られないから(笑)。

─ 弘 : 僕も男のくせにカフェにずっと居れます(笑)。

─ 松本さん : 目的がないと一つの事をするのは無理。ソフトボールやってた時も延々と練習してろって言われたら無理だった。でも歌だけは唯一集中出来て続いてる。小学生の頃から色んな人の歌い方を研究するのは時間を忘れてやってた。

─ 幹也 : 僕も自宅では「作詞作曲」で自分を研究して、ライブ会場では人にその唄達をどうやれば一番届けられるのかっていう研究をし続けています。だからいつもあっという間に時間が過ぎます。きっと好きな事をやってる時が一番その人が輝いてる時なんでしょうね。常に新しい気持ちを持ちながらワクワクしていく事がやっぱり大事なんでしょうね。今日はそんな原点に気付かせて貰いました。ありがとうございました。

松本英子(まつもとえいこ)

1979年6月16日 秋田県出身

1999年「涙のチカラ」でデビュー。同年リリースの2nd single「Squall」が40万枚を超えるヒットとなる。その後CDリリース、ライブ活動、ラジオDJなどコンスタントに活動・・・2006年に結婚、2008年には長男を出産し、現在も自身のペースで音楽活動を続けている。9/19リリースの松任谷由実の名曲をカフェスタイルにカバーしたコンピレーションアルバム「東京カフェスタイル#2 memory/f.e.n.」に参加。

 

■公式HP

 www.eikomatsumoto.com